告別式

今日は告別式だった。葬式。これが最期の別れでした。昨日と同じように焼香して、お経唱えてもらって、出棺。最後に花を棺につめるんだけど、これが超難易度高いイベントだった。月曜からここ5日間泣きっぱなしだったけど、2番目に泣いた。1番はもちろん病室に入ったときだけど。
「21年間育ててくれてありがとう。直接はとてもとても言える感じじゃなかったけど、大好きでした。尊敬していました。家族での思い出は一生忘れません。これからどんなに苦しいことや辛いことがあってもがんばります。おつかれさまでした。どうかゆっくり休んでください。そらから見守っていてください。さようなら。」
みたいなことを心の中で言って見送…ろうと思ったんだけど、嗚咽やらなんやらでとてもそんなこと考えられる状況じゃなかった。頭が真っ白になってて、もうなにがなんだかわからないうちに父は骨になっていた。母と一緒にお骨を拾った。とても太い骨で骨壷がいっぱいになった。葬儀場の人が「量が多いですね」とびっくりしていた。父は野球選手だったし、体格のいい人だった。
こんなにも簡単に骨だけになってしまうんだ。もう父の笑顔も怒った顔も見れないんだ。そう思うとおれにできることはもうなにもなかった。