ある日の講義録

(6)文章中の「人が違う」とは、この文章に述べられている内容で言えばどんなことか。「…が違う」という形で十字以上十五字以内で書きなさい。

「はいじゃあこの問題をやってみましょう。ここでポイントになるのは<違い>って言葉だよ!XXくん、<違う>って言葉を使って、何か簡単な文を作ってくれるかな?」
「はい、草食動物と肉食動物では食べるものの種類が違う。」
「おお素晴らしい。ありがとう。みんな気付いたかな?この<違う>って言葉の性質に!つまりね、<違う>って言葉には2つの特徴があるんだ。1つは何と何を比べているのかっていうこと。違うっていう言葉の性質上、必ず2つ以上のものを比べているんだ。2つめは「ものさし」があるっていうこと。」
「せんせー「ものさし」ってなに?」
「おお、さすが○○さんは目のつけどころがいいね!そう、「ものさし」っていうのはね、何と何がどういう点で違うか、の「どういう点で」に当たる部分のことだよ。つまり○○さんとXXくんは違っているよね?」
「うん」
「でも、一口に違うと言っても二人はいろいろな点で違っているでしょ?例えば、性別も違うし*1、身長も、髪型も違うよね?」
「うん」
「性別とか身長とか髪型に当たる部分がここでいう「ものさし」だよ」
「あーわかったー」
「うん、さっきXXくんが言ってくれた文では何と何を比べていて、なにがものさしになっているかな?」
「えーと、草食動物と肉食動物を比べていて、ものさしは食べ物の種類だ!」
「正解!よくできました!<違い>っていう言葉が出てきたら、必ずこの2点に注意してね!もう一回おさらいしておくよ。1つは何と何を比べているのか、2つめはそのものさしは何なのか、だよ!はい、じゃあその2点に注意して問題を解いてみよう!」

とまぁざっとこんな感じで授業してますね。んー正直恥ずかしい話ですが、テンション高めです(笑)授業って一種の演技だと思うんです。教師、って今は全然そんな大層なものじゃないですけど、役者じゃないかなぁと。オンとオフの切り替えというか。ぼくは生徒の前では元気なキャラですけど、講師控室では魂を天界に飛ばしています。大人はうんこたれが多いので。しょうもない話しかしないし、全然おもしろくもない。子どもはおもしろい。目の付けどころが違うし、純粋な考え方をしています。子どもと関わるのは疲れるけど、無理矢理にでも体に活が入ります。将来、どうしようかなぁ。

*1:ここでセックスって言いそうになった