ふりかえるか

定番だから。今年はいろいろなことがなかった。いくつか自分に大きな影響を与えることがあった。それは主に人との出会い。出会いなんてものは大体が大学に入ったことに付随して生じたものだ。大学に入ったことが、おれに多くの人と出会わせる引鉄だった。2009年は1月から始まった。ちょうど1年前、おれは浪人生だった。どこの浪人生でも多かれ少なかれ不安を抱いているものだ。たぶんおれの不安は生活環境や人間関係などから見れば「普通か軽い方」だったと思う。それでも確かに不安を抱いていた。同時にその不安が消えさえすれば、ユメとキボウで満たされると信じていた。多くの浪人生がそうであるように。おれの大学生活は確かに楽しかった。平均的な20歳の人間と比べてみて、精神状態やこれも人間関係なども持ち出して考えても、楽しかったと思う。ただおれに楽しみ続ける気力はなかった。大学に入ってからの1年は、浪人時代の1年を清算する時間だったのかもしれない。ここでいう清算っていうのは多分意味が普通と違う。この1年はあの1年を受け止めるためのものだったのかもしれない。1年が終わろうとして、今たぶん岐路に立たされている。おれはどうしたらいい?そんなのは人に聞くことじゃない。やりたいこととか、何を勉強したいかとかそういう次元じゃないんだ。根本的に「どうあればいいのか」がわからなくなってしまった。最初からわからなかったのかもしれない。どちらにせよ、「どうあればいいのか」を意識せざるを得なくなってしまったのだ。なにをやっても先を見ては、「こんなことやっても意味ないんじゃないか」って思うようになった。意味のないことなんてないんだろう。それでも、なにかやろうと思い立った次の瞬間に無気力になってしまう。甘ったれだ。こんなにも何もできなくてこれからどうなるのか…。恐いけど、もうすこし我慢するしかない。