損して得とれ

ふと思った。受験は宗教だ。なにをもってそう思ったのかと言えば、どちらにも「迷い」の時期があるから。迷わずに嬉々として悟りを開く人もいるけど*1、世の中にいる数十万の受験生の多くは迷いの瞬間がある。合格を悟りとしてしまうのはちょっと無理筋かもしれないけど、とりあえずそういうことで。あの参考書がいい、こっちのがわかりやすい、あの人が書いているet cetera。思いつめるなと言っても思いつめてしまうのが受験。去年書いた通り、受験生の気持ちは受験生にしかわからなくて、今の受験生だって大学生になればどうせ忘れる。学生の特技は忘れることです。次々に新しいことが入ってくるんだから、上書きしていかないと追いつかない。こんなにも人の顔と名前をひゅるひゅると忘れていくのは初めてです。(覚えるのも苦手だ…)宗教と違うのは終わりの日が決まっていること。いつ終わるかわかっているなら、自分を見失わないで最後まで走り抜けてください。

*1:こういう人を密かに変態と読んでいる