わからない

他人の言ってることがよくわからない。たとえば映画や小説の批評であったり、趣味であったり。一般に受け入れられている意見などを見て「なんじゃこりゃ」と思ってしまうのだから自分の感性がズレているのだろう。みんなと同じがいいので、そんなとき妙な疎外感を受ける。おれの感性や趣味なんて誰も理解しないと思う。自分の趣味の話をするとだいたい周りはきょとんとしてしまう。逆に趣味の話をされるときょとんとしてしまう。高校の頃は個性の強い人が今よりもっといて、自分の話が堂々とできて、相手の話も楽しく聞けた。今はどうしてそんな話がおもしろいんだろう。道端のありんこを追いかけていた方がよっぽどおもしろい。そんなだから人と関わることがめんどくさくて。男子校に通っていたからなのか、女性の話や感性わかんなすぎる。と、そんな風に男子校に通っていた日々を今の言い訳には使いたくない。