二度あることは三度あると警戒しない奴はただの阿呆

…government control of capital and labour,production and consumption,becomes inevitable.

思考訓練風に言うと*1,X{(A1+A2)+(B1+B2)}となる。X=government control of。普通に訳すと,「資本と労働,生産と消費に対する政府の統制」ですね。そう訳して答えを見ると…。

(A1+A2)+(B1+B2)はeconomyと集約され,結局X{(A1+A2)+(B1+B2)}全体はcontrolled economy(統制経済)という一般用語に集約される点まで立入って読み尽くすことが必要で,少なくともこの部分を読んで「統制経済」という重要な経済学上の概念がとっさに頭に浮かんで来ないような読み方は「英文を読んでいる」ことにはならないのである。この経済学上の概念の少なくとも原始的定義知識や「統制経済」という言葉すら知らなかったというのでは問題外である。一般常識,高校生として当然備えているべき一般教養の欠如は英文読解の致命傷となるものであって,英語の勉強とはたかだか4〜5冊の受験参考書をこなすことであり,そのためには新聞を読んだりいろいろな本を読んだり考え悩んだりしている暇はないなどという衰弱の思想の持主こそ受験戦線の落伍者であり,そんな根性で大学へ這入ってみたところで仕方ない。「統制経済」という語が頭に浮かべば次に,これを英語で表わすにはどうすればよいか,今読んだ許りのcontrolとeconomyを使って書いてみる,英和を引いて確かめてみる,これ位のことはやる必要があるし,特に興味があれば手持ちの本で統制経済のoutlineをつかみ直すとか,それで満足できなければ図書館にとんでいって更に専門書を繙く位の情熱を持たぬ人は,唯就職へのパスポートを手に入れたいばっかりに大学進学を目指しているのだと言われても仕方がないであろう。

…なんで図書館にとんでかなきゃならねぇんだよ。しかも英語の勉強の最中に。統制経済とか浮かばないだろ普通。まぁ普通の思考回路じゃダメか。文系の唯一の武器は言葉遊び,とは浪人中によく言われたこと。「あなたは文系?理系?それともお笑い系?」そう,言葉のレトリックを学ぶために,和訳の練習をし,文学に触れ,いろんな世界を垣間見るのだ。文章の書き方,読み方を根本から鍛えることが目標。しかし,辛辣なお言葉。情熱かぁ。今五月ですし。

*1:因数分解STRUCTURE