今年初めてのお友達

かねてから気になっていた人とついにお話をする仲になった。彼女とは同じ学科専修でしかもきそけんも同じクラス。まぁとりあえずどこのコミュニティにも属していない自分にとっては一番話の合う近い存在なワケである。いくつも授業が被っていて、週に何度も顔を合わせていれば、なんか話しかけなくちゃいけない感じになる。さらにぼくはクーラーに当てられて弱ると喫煙所で副流煙を吸いながら体力を回復するという変なクセがあるのだけど、彼女は喫煙者でそこでもよく顔を合わせていた。顔見知りだけど特に用もないので距離を維持していた。それがぼくがきそけんの最終回に出席し損ねて、これが海に行っていたというちょっと先生のところには行きづらい理由だったのだけど、まぁそのせいで誰かに夏休みの課題について教えてもらわなくてはならなくなった。だけどきそけんのクラスには知り合いが一人もいなくて、そんな悲しい話があるか!と思うだろうが、本当に用もなければ人に話しかけたりしないので4ヶ月の間ぼっちだった。そんなわけでとうとうぼくは彼女に話しかけたのである。すると意外や意外、あちらもこちらと同じようなことを考えていたらしく、つまりよく会うなぁっていうことなのだけど、だからいつか話しかけなくちゃ!と思っていたそうなのだ。ぼくは話しかけなくちゃとは思っていなかったのでぼくの勝ちだ。なんだそりゃ。で課題教えてもらって、それだけじゃあんまりなので携帯の番号を交換して、一通りお話をした。でーこれがやっぱりというかなんというか同じ環境に通っているだけあって話が合うこと合うこと。人、ましてや女の人とここまで話が話が合うのかってくらい合う。お互い教職をとっていることもあって。「なにかスポーツやってるの?」「剣道」「あーぽい!」剣道やってるぽいなんて言われたのはたぶん生まれて初めてだ。「出身は?」「埼玉だよ」「私は神奈川」「あーぽい!神奈川の?」「茅ヶ崎桑田佳祐と同じ中学校」「へー」「ヒゲ生やしてるんだ」「んー」「触らせて!」「えっわっ」「私ヒゲメン好きなんだー」「ヒゲメン…」いつも見かける時はちゃんと化粧をしてるのにこの日はたぶんすっぴんだった。目が!ブス!なんて言えっこないけど、話のおもしろい子だったなぁ。聞けばスウェーデンに留学していたとか。この子には病気のこと話せるかなーとか思いつつ、まだまだ探り合い。とか言ってるうちに夏休みになってしまって。次に会うのは夏休みか10月か。ゆっくりお友達になろう。