女子高生たち

女子高生の魅力は無秩序にあると思うね。身も蓋も無いことを言ったかと思えば、はっとするような正論をつぶやく、あるいは糾弾している。彼女たちの会話は突っ込みどころに溢れていて、耳傾けていて飽きない、商い、秋ない、夏の始まり。
何か言えば「はぁ?」「意味プー」「キモい」彼女たちは言葉の創造者だ。千年前に女たちがひらがなをつくったように、彼女たちはたゆまず言葉を創造し続ける。男たちはそんな流れに乗ることも許されず、ただ飲み込まれるか、岸辺でぼーっと眺めるだけだ。
ぼくも女子高生に生まれてみたかった。そして何も恐れず、世の中を笑い飛ばしてやりたい。