これからだってきっと明るい

すごくあたりまえのことだけど、出会いがあれば別れがある。始まりがあれば必ず終わりがあるように。始まってしまえば遅かれ早かれ終わりが来てしまう。無意識にそれを拒否している。ぼくは日曜日がそんなに好きじゃない。金曜日の夜なんて最高だ。祭が始まる前が最高で、始まってしまえばあとは終わりに向かって進むだけだ。
恋人と別れた。どんな形にせよ、始まってしまったからには終わりがやってくることはわかっていた。歯車は突然かみ合わなくなる。なんの予告もなくそれはやってきて、気付いた時にはもう遅い。いや、本当はどうにかなったのかもしれない。問題に立ち向かうことよりも、その問題から目を背けることに走ってしまったのだ。別れは何度経験しても切ないもので、つらく苦しい。こんなところで感情のもつれを語るなんて趣味が悪い。表面化した形式だけが全てじゃない。人には理解されない真実がある。同情なんていらないし、理解だって求めない。当事者の心の奥底に眠っているだけで報われる思いがある。
不貞腐れるでもなく、卑屈になるでもない。せっかく憂鬱な5月も終わるんだ。明日からは6月。これからだってきっと明るい。新たな始まりに向かってまた歩く。

忘れないで 二人重ねた日々は
この世に生きた意味を 越えていたことを

ありがとう。