それでもいいから。

自分の女々しさと情けなさに辟易とする気力もない。これは鬱日記。
書きたくないけど、それは嘔吐したくないのと同じ。吐いてスッキリするものがある。人の精神を縛ることなんてできない。誰がどう思おうとそれは個人の自由なのであって、そこにはどんなルールだってない。倫理とかモラルとかそれとはまた別世界の話だ。書いていてばかばかしい。
「別に」ってよく言う。よく言う言葉を一般に口癖と呼んだりすることがある。口癖は「別に」。こうして文章を書いていて、これが文章と呼べる代物かどうかという話は置いておいて、窮すると無意識に「別に」とタイプする。次の瞬間には消えている。消せば編集中である限り、「別に」と書いたことはぼくにしかわからない。でも、実際に話している時は、「別に」と一度言ってしまったら、相手の耳に残る。好むと好まざるとにかかわらず。一度してしまったら、相手の心に残る。好むと好まざるにかかわらず。舟に流したつもりでいる相手の心のうちをただひたすらに拾う。そしてまた波に預ける。
人は猜疑と信頼の海を彷徨う。