憂愁の秋

最近はすごい狭い人間関係の中で生活している。学校の友達はほとんどいないし、サークルも無期限休業状態なので。家族と彼女とバイト先の人に会釈する程度。バイト先でする会話なんて「おつかれさまー」と「こんばんはー」「さようならー」だけ。これは会話とは言わないな。家と大学を往復しながら授業中は話を聞かないでただ時間をやり過ごし、電車では本を読むでもなくひたすら寝倒す*1。家に帰れば勉強するでもなくただダラダラと夜更かしして朝バタバタする。週末には彼女と会う。彼女にはいつも「つまんないよーつまんないよー」しか言わない。いい加減うんざりだろう。自分だってこんなことは言いたくないのだけど、なにもしていないのだから、話のネタだってなにもないよ。最近はこのつまんなさにも慣れてきて、これが普通なんだと思うとそんなにも苦痛じゃない。1本でも早い電車に乗ろうと高田馬場の町を本気でダッシュするのを唯一の楽しみとし、知り合いと話すのがめんどうだからという理由で眼鏡をはずし、「ごめん、眼鏡してないから、見えなかった」という言い訳を用意するような生活。こうなるともう誰かと仲良くなろうとかそういう意欲もなくなり、ただひたすら毎日を浪費するだけになる。全部自分のせいだし、だから誰に文句を言うでもなくこうして自分のブログにつらつらと書き連ねる。彼女に文句を言うのはそろそろ卒業したい。こんなの続けてたらそのうち愛想つかされると思う。だけどどうしたらいいのかわからない。春先には本当に浮かれていて、いい意味で酔っていた。いろんなところに顔を出して、いろんな人に出会って、それで自分が成長できるなんてださいこと考えてうきうきしていた。いや、ださいなんて言ってる今の自分が一番ださい。
誰かに話しかけてみたい。誰かと遊びたい。だけど、その誰かにはきっとその人の生活があって、自分なんかが土足で上がっていったら迷惑するだろうと思っていつも躊躇する。メール送ろうと思って宛先入れて、本文書いて、題名まで付けて、消す。あの人に会いたい、この人とお茶でもしたいという気持ちを押し殺して、というよりそんなことを考えた自分を蔑み、相手に謝罪しながら、またこたつで寝る。そうしてどんどん人と話すのが億劫になってくる。週末に会ってくれる彼女がいるのがせめてもの救いで、でもそれを頼みというか唯一の楽しみにしているせいで、それまでの一週間が倍つまらない。生活の7分の6が惰性状態。もうどこかへ逃げ出したいよ。逃げ出すっていうのは何かに追われている人が使う言葉だな。自分は何にも追われていない。こんな生活がいつまで続くんだろう。遊びたいけどもう遊び方がわからないし、わからないから遊ぶことが苦痛になりかけているし、だったら家で寝てようとなって寝て起きて絶望してこんな文書いて。同じことばっかり言ってださいな。そろそろ寝よう。明日も寝てよう。

*1:最寄りの次あたりで寝て、降りる駅でパッと目を覚ます技を身に付けた。悲しい。