井の中の蛙は大海を知らない。

過度の痩身はかえって老けますよねー。と昔の友人を久しぶりに見かけて思いました。ギターなんかしょっちゃって、いかにも「俺はロッカーなんだぜ。近寄るとやけどするぜ。」なんて言いたげな気怠そうな顔して。あの頃君は若かった。って言いたいですけど僕も今年でハタチなんですねぇ。早いですねぇ。今思い返せば僕は世間並みの年の取り方をしてないなぁ。周りに比べて幼な過ぎるなぁ。それでもまぁファミレスや喫茶店に行けば「喫煙席になさいますか?」なんて聞かれるわけだから、とりあえず年相応には見えるらしい。恥ずかしながら僕は自分の力でお金を稼いだこともないし、たぶん人生経験だって同年代の他の人達に比べたら圧倒的に少ない。それは時にコンプレックスのようなカタチで現れてきたりもするわけですよ。自宅だし、あまり遊ばないし、欲しいものもないし、趣味もないし、正直言ってお金はそんなに欲しくないです。でもなんとかしてアルバイトをしたいなぁと思って明後日面接をするのは、やはりどこかに遅れてる人生経験を取り戻したいという気持ちがあるからなのでしょう。最近、ミクシィで、お世辞にも勉強ができる方じゃなかったかつての友人たちの日記を見て、今まで世の中の全てだと思っていた学歴という価値観の陳腐さを思い知りました。ちょっと学歴を手に入れたからってそうでない人より優れているなんて思うことは愚か以外のなにものでもない。自分が高尚な生活をしているという優越感にも似たこの感情は倒錯でしかないんだ、ということを彼らからは教えられます。高校の頃はあんな勉強もできないやくざな奴らなんて。って思っていましたが、今は彼らと遊んだり、語り合ったりする時間が欲しいなぁ、なんて思っています。自分と同じダイガクやいわゆる偏差値の高い有名ダイガクに通っている人とだけ関わっていたってなにも成長できない。学歴なんて一切関係のない世界で、命と生活をかけて戦っている彼らから学べることは、大学の講義で学べることなんかより遥かに大きい気もします。今まで自分とそのごくわずかの周囲しか気にしないで生きてきた自分を恥じるとともに、これからは視野を広げて様々な境遇にある人と関わっていきたいなぁ、なんて思いました。