Start is over.
始まりは終わり。始まってしまうから終わりが来る。この体験を人は人生の中で幾度となく経験する。人間が１番初めに始めることは生。そして最後に終えることは生。
慣れない記号化をしてみる。≪({・・・})≫。*1厳密に言えば,生は受精した瞬間に始まる。≪≫が生。他はいろいろ。僕は・・・の数に比例して人間は豊かになっていくものだと信じている。犬を飼い始める。犬が死ぬ。彼女と付き合い始める。彼女と別れる…。
事が始まると一拍子間を開けて終わりへの恐怖が襲ってくる。人生には≫の到来を加速させる様々な事件が発生する。その度に世の無常さを嘆く。僕が生きていて最も気が楽で,心から生を楽しめる瞬間はカッコの始発が刻まれる直前である。例えば,それはペットショップで犬を選ぶ瞬間であり,懇意の女性に告白する瞬間である。尤も後者の場合,それが始まりになるか終わりになるかの多くは相手に依存するのだが*2。
最後の大カッコはどんな人間をもってしても,その到来を防ぐことができない。この禁忌に果敢に挑んだ権力者たちはいつの時代,どの地域にも存在した。彼らは誰よりも≫を恐れていたのだろう。だっせぇなｗ
何が言いたいのかというと,僕は何かを始めるのが好きなのだ！それで終わるのが大嫌い。浪人生活もそろそろ佳境。２浪フラグは残念ながらない。どっかしら入るから,今年は。そうなってくると,大学生活という始まりがやってくる。いやぁ楽しみ。浪人生活の終わりっていう閉じカッコはもしかしたら人生で一番恐怖のない閉じカッコかもね。っていうのは人生の酸いをほとんど知らない井戸の中の蛙の妄言かもね。
月並みだけど,今辛い思いをどれだけしたかで,春にやってくる始まりの楽しさの大きさが変わってくるんだって思うと,頑張んなきゃだよね。
