或る話(有島風)

おはよう。今日は久し振りに早起きです。お天道様より、小鳥より早起きです。1つ小話をしたいと思います。

あるところに1人の女性がおりました。彼女をA子とします。A子は現在K社に勤めているのですが、彼女にはどうしても捨て切れない若い頃からの夢があるのです。だけど周りにそのことを話したら全員から猛反対。K社を辞めてまでとはいかがなものかと。
A子には彼氏さんがおりました。彼は病気で入院しておりました。日常の忙しさにかまけて、なかなか会いにいってやれませんでした。今の悩みについて彼に相談しようと病院に行ったら、そこには変わり果てた彼がおりました。病は確実に彼の体を蝕んでいたのです。A子はそんな彼を見て、とても自分の悩みなんて相談できなかった。

彼:「どうだ?仕事は?楽しいか?」
A子:「う、うん。楽しいよ♪順調そのもの♪」
彼:「そうか・・・」

すると彼はおもむろに弱ったその手で彼女の頭をなでてやるのです。目にうっすらと涙を浮かべて彼はこう言いました。

彼:「俺達は、いつの間にかホンネも言えない仲になってしまったのか。ごめんな。苦労をかけて。」

この言葉を聞いた彼女は号泣。

こんなところです。
いやぁ、やばいですね。感想は皆様にお任せ致します。